横河電機は、ネットワークやIT/OTインフラに対するサイバーセキュリティの脅威をリアルタイムで監視して包括的な保護を可能にするセキュリティ監視サービス「OpreXIT/OTSecurityOperationsCenter(IT/OTSOC)サービス」の提供を開始した。
電力や水道等の社会インフラや鉄鋼や石油化学等の大規模プラントでは、日常的に発生するセキュリティの脅威は経営リスクとして認識されており、セキュリティ・オペレーション・センター(SOC)は、まだ発見されていない脅威や脆弱性を専門的に調査する組織としてサイバーセキュリティ戦略に欠かせないものとなりつつある。また、これまではITとOTは別々に管理されていたが、デジタル化でITとOTの統合が進んでおり、管理も統合して行うことが良いとされている。
それに対し同サービスは、高速性と拡張性、他システムとの統合性を備えたセキュリティ情報とイベント管理を採用したセキュリティ監視サービス。ML・AIを活用して異常なアクティビティや高度な攻撃を検出。脅威への対応の適切なプレイブックを実装し、アナリストへ正確なアクションポイントを提供し、調査時間を減少させ、平均検出・対応時間を最小限に抑えることができる。さらに、収集したログ・イベント情報を複数のCTIツールでリアルタイムに照合し、疑わしい通信やマルウェアから24時間休みなく保護する。
またセキュリティオーケストレーション・自動化・対応(SOAR)プラットフォームによって人とツール間での作業を行い、人的ミスを最小限に減らし、セキュリティ対応を迅速化。加えて、既存のIT/OTセキュリティサービスやネットワークセキュリティインフラ、各種インシデント管理システムや既存のSOCと統合ができ、柔軟に導入が可能となっている。
販売目標は、2023年度に5億円を目指す。