安川電機は、これまで可搬質量10kgと20kgでシリーズ展開していた人協働ロボットについて、パレタイジング用途への適用が可能な可搬質量30kg・リーチ1600mmのモデル「MOTOMAN-HC30PL」を発売した。
同製品は、10〜20kgの段ボール箱が、一辺あたり1100mm前後の正方形・長方形のパレットに積み上げられてトラックなど物流部門に引き渡されることを想定し、可搬30kg・リーチ1600mmになるように設計してパレタイジングに最適化。全軸にIP67の防じん・防滴構造を採用。表面塗装はアクリルウレタン塗装、先端フランジの材質はステンレスを用いており、衛生面への配慮から水洗が必要な用途での使用も可能となっている。
ロボット先端のエンドエフェクター取付け部は、標準規格「ISO9409-1-50-4-M6」に準拠しており、同規格に準拠した豊富なエンドエフェクターや周辺機器など様々な機器と簡単に接続・動作させることが可能。ロボット内蔵ケーブルとして、ロボット先端へのカメラ搭載などに便利なETHERNETケーブル(Cat.6)やI/O用のケーブルやエアホースを内蔵し、ロボット外装に配線を無くすことで周辺機器との干渉を避け、セットアップを容易に行うことができる。
また、MOTOMAN-HCシリーズから安全機能を踏襲。設定値を超える力を外部から検出すると自動停止する人協働モード、アームの隙間に指を挟むのを防ぐ挟み込み防止設計などを備え、これまで安全面からロボット導入を控えていた箇所などにも導入ができる。
教示は、ティーチングペンダントを使った従来方式に加え、ダイレクトティーチングにも対応し、直感的な操作による動作指示が可能になっている。