河村電器産業は、ASEANでの事業拡大に向け、シンガポールの配電盤メーカー「Syntech Switchgear & Engineering(以下シンテック社)」と、ベトナムの配電盤・板金製造メーカー「ANH THY JOINT STOCK COMPANY(以下アンティ社)」の株式を取得した。
これまで同社は、東南アジア事業を成長戦略に据え、2011年にタイに販売会社を設立、16年にタイの日系配電盤メーカーを子会社化、18年にベトナムに配電盤の製造・販売会社を設立してきた。今回の株式取得もASEAN事業強化の一環となる。
シンテック社は、07年設立の配電盤メーカーで、シンガポールとマレーシアに生産拠点を持つ。従業員数は118人で、21年度の売上高は約36億シンガポールドル。HDB(シンガポール住宅開発庁)など優良顧客を持つことから、このほど70%の株式を取得することとなり、2023年3月末までに連結子会社化を進める。
アンティ社は、05年設立の配電盤とキャビネット・ラックなど板金製造メーカーで、従業員数は185人。2021年度の売上高は2000億ベトナムドン(約12億円)。このほどベトナムでの資本業務提携を行い、発行済株式の36%を取得した。