日立製作所は、北米市場での製造業を中心としたインダストリー分野のデジタル化事業強化に向け、主にMES(製造実行システム)やSCADA(監視制御システム)などの製造業IT領域のシステムインテグレーション(SI)事業を手掛ける米・Flexware Innovation, Inc. (フレックスウェア イノベーション)を8月31日付で買収した。
今回の買収により、OT領域でラインビルディング・ロボットSIを手がけるJRオートメーションと、製造業ITを手掛けるフレックスウェア イノベーション、ERPやクラウドなどITを展開するHitachi VantaraというフィールドレベルのOTからMES、SCADA、ERPなど上位のITを手掛けるプレイヤーが揃い、現場と経営をデータとデジタルでつなぐ「トータルシームレスソリューション」が北米市場で一貫して提供できる体制が整ったこととなる。
フレックスウェア イノベーションは、アメリカ中西部のインディアナ州に本社があり、設立は1996年。製造業向けシステムインテグレーションを手掛け、MESやSCADA等の技術に強く、ライフサイエンスや食品・飲料、自動車部品などの多くの顧客を抱えている。2022年度の売上高見込みは2900万ドル(約41億円)。従業員数は約100人超で、さらに数十人規模での増員を予定している。
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