CKD日機電装は、高応答、高精度動作を実現するDDモータやリニアモータの開発設計・製造に注力している。DDモータは、機械にダイレクトに結合させるため、個々の機械にマッチングした特性、形状がモータ自身に求められる。
扁平型DDモータ(τDISC)は、52機種をラインアップ(定格トルク3から2000N・m、最大トルク7・5から3700N・m)しており、用途によりND‐s、ND‐s‐HS、DD‐s、HD‐s、FD‐sから選択できる。
フィルム製造装置や負荷試験装置等の大トルクが必要な用途向けに大トルクシリンダ型のτiDロールをラインアップ(定格トルク150から7500N・m、最大トルク450から12000N・m)している。
一方、カスタム対応として、ロータ部、ステータ部、検出センサを機械主軸に直接組み込むビルトインモータにも注力している。ビルトインモータ化により、省スペース化、結合部の剛性アップによる駆動の高性能化が図れる。システム支援ツールにτDISC専用サーボゲイン調整機能NiEAT(Nikkidenso Engineering Auto Tuning)を新搭載。難しかったDDモータの最適なゲイン調整が簡単に行えるようになった。従来は動作波形を見ながら最適なゲイン値と、フィルタ設定等を行う必要があったが、NiEATでは調整条件を入力して開始をクリックすれば自動で適切なゲイン値とフィルタ設定。約5分で自動調整が完了し、高性能をより手軽に使用できる。