NTTコミュニケーションズ(NTTコム)とオムロンは、製造業DXに向けた共創を開始する。NTTコムの得意とするIT領域の技術と、オムロンが専門とするOTの技術を連携したソリューション開発を進め、グローバルへ展開する。
製造現場の脱炭素化は、自社工場だけでなくサプライチェーン全体を考慮する必要があるが、製造現場のCO2排出量等のデータは各社のOT・製造現場が保有しており、全体最適には各社が連携してIT領域でデータを共有して取り組む必要がある。しかしデータ主権の保護などが障害となり、企業間データ連携は進んでいない。
それに対し両者は、2021年度からGaia-Xへの対応に関する企業間データ連携のトライアルに共同で取り組んでおり、今回その取り組みを拡大。日本におけるOT領域のデータを、IT領域でデータ主権を保護しながら企業間で共有・活用できるソリューション開発を進める。
具体的には、NTTコムのデータ利活用プラットフォーム「SDPF」やNTTコムとNTTデータのデータ連携プラットフォームを活用してCatena-Xなどとの相互接続を実現するほか、IT領域にあるプラットフォームとOT領域のデータを安全に接続するための相互接続検証、生産性とエネルギー効率を両立したものづくり現場構築ソリューションをワンストップで提供していく。これによりものづくり企業は、日本で安心安全な企業間データ連携の仕組みを使え、さらにGaia-Xなどグローバルのデータ連携プラットフォームにもスムーズに接続でき、生産性・エネルギー効率の高い製造現場を実現できるようになる。