中国レーザー加工機のトップメーカー HSGレーザーが日本市場に本格参入 グローバルで年間4000台の販売実績

中国のレーザー加工機メーカー・HSGレーザーは、神奈川県川崎市に本社・ショールームを開設し、合わせて日本の精密板金市場への新規参入を表明した。

同社は2006年創業、中国・広州に本社を構えるレーザー加工機メーカー。中国国内に4つの工場を構え、従業員数は1700人。これまで世界100以上の国・地域に対して2000台以上の出荷実績がある。2021年には中国国内外で4000台のレーザー加工機を販売し、売上高は500億円を達成。さらに2025年には1200億円まで伸ばす計画で、急成長を遂げている。日本市場へは2018年から代理店を通じて販売を行なっていたが、このほど本社とショールームを構えて本格的に参入を開始。特に精密板金業界を中心に展開していく。

同社の製品の特長は、日本メーカー製品に比べて半額程度の圧倒的な低コスト。不要な機能はつけずに最小限の機能で構成し、且つ年間4000台の実績を背景とした部材調達力によって低価格化を実現。それでもレーザー発振器はIPGフォトニクス製とし、コア部分とそうでない部分で日本メーカーと中国メーカーのモータ・センサを使い分け、コストパフォーマンスを高めている。また操作用ソフトはアルファTKGと共同開発し、加工までの段取りを効率化。AutoCADやMETACAM、CADMAC等で作成したデータも変換して使えるようになっている。

日本市場参入に向け、ショールームとスタッフ拡充でサービスを強化したほか、日本の顧客・ユーザーの声を聞き、それを製品企画・商品化して日本仕様として市場に展開する構え。ショールームにはファイバーレーザー加工機を2台、パイプ・型鋼専用ファイバーレーザー切断機、ハンディ式のファイバーレーザー溶接機を備えている。

金英俊日本事業推進本部本部長は「中国の製品を日本に持ってきて、日本のお客さまの声をフィードバックして、日本仕様に改良して展開していく。20年前にドイツメーカーが日本市場に参入した時もこのやり方で市場に浸透していった」とし、現在、平板加工機の日本モデルを開発しているという。さらにパーツセンターの設置も予定している。
日本市場では代理店販売で展開し、金本部長は「日本は世界のハイエンドの製造拠点のひとつとして金属加工機やレーザー切断装置の市場ニーズと深い技術蓄積がある。日本国内にサービス拠点を設置し、日本現地化によって製品企画と設計、開発を行う計画だ。日本市場に高品質な製品を提供するとともに、HSGレーザーのブランドイメージを高めていきたい」としている。

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