安川電機の2023年2月期第2四半期連結決算は、売上高が前年同期比9・8%増の2635億2800万円、営業利益が同16・4%増の312億6000万円、税引き前利益が同20・2%増の334億6700万円、四半期純利益が同12・0%増の238億8900万円となった。
セグメント別では、モーションコントロールが売上高4・1%増の1213億1200万円、営業利益19・7%減の157億9900万円、ロボットが売上高19・9%増の1035億7100万円、営業利益56・6%増の108億9200万円、システムエンジニアリングが売上高9・3%減の246億700万円、営業利益は前年同期比21・1%減の9億6000万円、その他が売上高42・1%増の140億3700万円、営業利益は前年同期比3億3600万円増の3億5700万円。
モーションコントロールは、中国でロックダウンの影響を受けたが、米国を中心に半導体関連やオイル・ガス関連などの積極的な設備投資が継続したことで、売り上げは前年同期比で増加したものの、利益面で、中国での売り上げ減少に伴う利益の減少や、グローバルでの原材料費や物流費の高騰影響で減益となった。
ロボットは、主要市場の自動車が、グローバルでEV化が加速し、リチウムイオン電池関連の生産設備の投資を拡大。また、半導体・電子部品市場の需要拡大を背景に、半導体ロボットの販売も好調に推移した。さらに、食品市場などの一般産業分野においても、人協働ロボット等の活用を通じた生産の高度化・自動化を目的とした投資が行われた。
23年2月期は、売上高5500億円(前年度比14・8%増)、営業利益700億円(同32・4%増)、税引き前利益720億円(同30・0%増)、当期純利益515億円(同34・3%増)と予想。
ロボットセグメントを中心に好調な受注が継続していることから、売り上げを上方修正する一方、利益は売り上げ増加による改善はあるものの、原材料費や物流費の高騰影響が期初の想定より大きくなっていることから下方修正した。