三菱電機は、電力会社の変電所などに設置される大電流遮断器の北米市場向け新製品として、温室効果ガスを使用しない真空バルブによる電流遮断と高圧ドライエア(乾燥空気)絶縁方式を採用した72.5kV「三菱タンク形真空遮断器」を発売した。
同製品は、温室効果がCO2の2万5200倍と言われるSF6ガスの代替として、絶縁媒体にドライエアを採用することで環境負荷を低減。また高圧ドライエア絶縁方式を採用し、遮断器から排出されるガスの記録・報告作業や廃棄時のガス回収作業が不要。ガス管理業務等の削減による保守点検作業を効率化し、さらに北米市場で要求される-40℃の環境下での寒冷地仕様において必要だったSF6ガスの液化を防止する低温対策工事や保守作業が不要になる。
ドライエア採用による絶縁距離を短縮化し、タンクサイズを縮小化。設置面積がSF6ガス使用の遮断器と同等の省スペース化でき、更新時の追加基礎工事が不要となっている。
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