太平洋セメントは、太平洋マテリアル小野田工場(山口県山陽小野田市小野田6276)内でCO2回収型セメント製造設備(C2SPキルン)の実証機の建設に着手する。
同社はNEDOの「グリーンイノベーション基金事業/製造プロセスにおける CO2回収技術の設計・実証」に採択され、CO2回収型セメント製造設備の開発に取り組んでおり、同設備はその技術開発のための主要設備となる。セメント製造工程から発生するCO2のうち約60%が主原料である石灰石の脱炭酸によることに着目し、脱炭酸反応が起こるプレヒーターに直接「CO2回収型仮焼炉」を設置することで、効率よくCO2を回収する技術を開発する。
着工は2022年9月、実証試験開始は2023年度下期の予定。