経済産業省による、産業標準化推進活動に優れた功績を有する人を表彰する「産業標準化事業表彰」について、内閣総理大臣賞にIDECの藤田俊弘 技術経営担当 常務執行役員が選ばれた。
藤田氏は、ロボットの安全操作用装置の3ポジションイネーブル装置について、IECの規格制定を主導して2006年に発行。2020年には工作機械や建機にも広げた改正を主導。
また、人と機械と環境とがICTを活用して情報を共有して安全性と生産性の両立を目指す「協調安全」(Safety2.0)を提唱し、IEC ACOS(安全諮問委員会)での提案を主導した。
機械を安全に設計・運用する要員の育成と認証を目的として、日本電気制御機器工業会(NECA)における工業会規格の制定にも携わり、安全要員資格認証制度(セーフティアセッサ(SA)制度)の構築を主導。日本発グローバル認証機関を目指す日本認証株式会社を創業し、SA制度運用の基礎を整えた。
さらには、日本発のファインバブル技術に関する国際標準化を ISOに提案し、専門委員会のISO/ TC281(ファインバブル技術)の設立を実現し、日本の主導的立場を牽引。国内の認証制度も構築し、2021 年度末で31 件の実績し、ファインバブル関連市場の拡大に寄与した。
このほか、経済産業大臣表彰に20人・4組織、産業技術環境局長表彰に31人、2組織が選ばれた。
https://www.meti.go.jp/press/2022/10/20221021001/20221021001.html