全国電子部品流通連合会(JEP、岡本弘会長)は第48回通常総会を全国家電会館で10月19日開催し、2021年度事業報告、および収支決算、22年度の事業計画、収支予算などを審議し、承認した。
総会には会員235社から154人(委任状を含む)が出席した。
冒頭、岡本会長が「新型コロナウィルスの流行から3年が経とうとしているが、生活様式も変わり、ビジネス面でもWeb会議が主流になっている。中国ロックダウンの影響やロシアによるウクライナへの侵攻で製品や部品が入ってこない問題が長引くなど、国内外の情勢は目まぐるしく変化している。JEPも3年振りに一堂に会することができた。私も14年間務めた会長をこの総会で退任する。今後新会長の下で、電子部品流通業界の振興と発展に力を注いでいきたい」とあいさつした。
総会は岡本会長を議長に、九州電子流通業協議会の小口幸士会長を副議長にして進められた。
最初に鶴田哲司専務理事から21年度の市況と事業報告が行われた後、委員会活動報告が組織委員会(角田浩永副委員長)、流通近代化委員会(川鍋季明委員長)、教育情報委員会(屋宮芳高委員長)、労務委員会(市村保徳副委員長)の順で行われた。
さらに、鳥居和久会計理事から収支決算報告が、平松達弥監事から監査報告がそれぞれ行われ、承認した。
続いて、22年度の事業計画案、および収支予算案も審議し、承認した。
役員変更も行われ、岡本会長が退任し、会長に屋宮芳高氏、副会長に江見佳之氏と坂明憲氏、専務理事に松本年生氏を新たに選出した。
22年度は、引き続きCEATECに協賛していくほか、来年5月開催の電子機器トータルソリューション展内で「Electronics Component & Unit Show」として開催に協力していく。
総会終了後は、各単組から地区情勢報告が6つの団体から行なわれた。
特別講演会は、東京大学生産技術研究所の片山幹雄研究顧問が「イノベーションの波」と題して行った。