富士フイルムは、ライフサイエンス領域の事業成長の加速に向け、同社として国内初のバイオCDMO拠点を富山県富山市に新設する。新拠点は、富士フイルム富山化学による設備投資を通じて設立するもので、2026年度の稼働を予定している。
富士フイルム富山化学の既存工場の敷地内に設備投資を行い、バイオ医薬品の生産プロセス開発が可能な設備の導入に加え、バイオ医薬品の治験薬製造・商業生産が可能な新棟を建設する。平時には抗体医薬品・抗体薬物複合体(ADC)などバイオ医薬品の製造、パンデミック時にはmRNAワクチン・遺伝子組換えタンパクワクチンの製造が可能なデュアルユース設備を整備し、原薬製造から製剤化、包装までを一貫して受託できる体制を構築する。
バイオCDMOとして30年以上の実績を有し、幅広いバイオ医薬品の開発・製造受託に対応できるFUJIFILM Diosynth Biotechnologiesの培養・精製技術や遺伝子組換え技術など最先端のバイオテクノロジーを導入することで高効率生産を可能とし、高品質なバイオ医薬品の迅速かつ安定的な製造を実現する。
富士フイルム、富山市にバイオCDMO拠点を新設 2026年度稼働開始
- 2022年10月31日
- 工場・設備投資
- 2022年10月26日号, バイオCDMO, バイオ医薬品, 富士フイルム
オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。
購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。
オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています