
ニチレイフーズは、福岡県宗像市にあるグループ会社のキューレイに約115億円を投資し、新たに冷凍米飯を製造する新工場(福岡県宗像市王丸415-1)を建設する。これにより現在の千葉県船橋市の船橋工場と合わせて東西2拠点の冷凍米飯生産体制なる。
新工場は、これまで生産していた業務用米飯に加え、「本格炒め炒飯」をはじめとした家庭用米飯の生産を可能とし、炒め工程を活かした多種多様な米飯商品を生産することができる。またライン上の工夫により、これまで以上に具材を大きくした高付加価値商品等も提供できるようになった。これにより炒め工程を伴う米飯の生産能力は約150%となり、伸長する冷凍米飯の需要に対応している。
省人化にも積極的に取り組み、従来の人手作業をロボット化、連続工程や無人搬送へ代替すること等を通じて生産性の向上を図っている。
また直火加熱とIH加熱をハイブリッドする独自製法で、炒め工程にかかるCO2を削減。排熱の有効活用や太陽光パネルの設置、再生可能エネルギーの活用等も推進している。
新工場は鉄骨造り2階建で延床面積は約1万200平方メートル。稼働開始は2023年4月を予定している。