はんだ付の日本一を決める「IPCはんだ付コンテスト2022」がネプコンジャパン名古屋の会場で行われ、中道正樹さん(パナソニック コネクト)が優勝し日本チャンピオンに輝いた。2位は宮下佑貴さん(富士フイルムヘルスケアマニュファクチャリング)、3位は森田奈緒さん(アドバンテスト)が入賞した。優勝した中道さんは、11月15日から18日まで、ドイツ・ミュンヘンで行われるElectronica2022の世界大会に参加し、世界一を目指す。
同コンテストは、電子機器や部品などエレクトロニクスの製造に関する国際標準団体IPCと、はんだ付け機器メーカーのジャパンユニックス主催で行われ、IPC-A-610, J-STD-001, IPC-7711/21 Class3の国際基準に則ってはんだ付の技術を競うもの。今回は、航空宇宙から造船、家電、情報機器、医療機器、半導体製造装置まで幅広い業界から、性別問わず若手からベテランまで幅広い層の130人の技術者が参加し、一次予選の筆記テスト、二次予選のリモートによる実技試験を勝ち抜いた24人が、会場での決勝大会に臨んだ。
決勝大会は、45分の規定時間以内に、基板にはんだ付けされた指定の電子部品を取り外し、審査員のチェックを受けた後、今度ははんだ付けして実装し、通電させて正常稼働をチェックする実技テストで争われた。作業手順や安全管理などの実技中の振る舞いも厳しくチェックされ、結果とプロセスの総合点中道さんが最上位となり、優勝に選ばれた。