
IDECは、市販のタブレットに非常停止用押しボタンスイッチとイネーブルスイッチを装着し、ロボットのティーチングペンダントや生産設備の操作盤としても使えるようにするセーフティタブレットホルダ「セーフティコマンダ」について、タブレットと装置間の通信を有線LAN接続できる新タイプ「HT4P形」を発売開始した。
セーフティコマンダは、市販のタブレットに装着するだけで、ISO/IECの安全規格で求められる安全機能を簡単に追加できるタブレットホルダ。伸縮式のドッキング構造で幅広いサイズのタブレットに取り付けられ、縦横どちら向きでも使うことが可能。落下耐性1.2mの高い堅牢性と保護等級IP54。
2021年2月に発売したHT3P形は、タブレットと装置間は無線通信するタイプで、対応タブレットサイズも8−11インチだったが、ユーザーからは、「製造現場や装置の近くで使うため安定した通信が必要」「押しボタンスイッチなどメカスイッチも欲しい」「CPU処理速度や見やすさの点から大型のタブレットに対応してほしい」等の声があり、今回、HTP4形を開発・発売。
HT4P形は、上部に最大3個までのメカスイッチが搭載でき、押しボタンスイッチやセレクタスイッチ、キーセレクタスイッチを組み合わせた10タイプをラインナップ。カスタム対応でジョイスティックも搭載可能。タブレットと装置は有線LANで接続し、安定した通信が可能。さらに通信しながらUSB充電でき、バッテリ切れの心配も不要。
さらに改良点として、タブレットの電源や音声ボタンに干渉しないように形状に合わせて取り付けフック・スペーサの位置変更ができ、対応画面サイズも10ー13インチに大型化。机に置いた状態でも操作しやすい形状変更、スイッチ用ガードもアクセサリとして追加した。