日本電気制御機器工業会(NECA)がまとめた電気制御機器の出荷統計によると、2022年度上期の出荷総額は前年同期比9.9%増の3885億円となり、過去最高額を記録した。納期問題解消のための増産と円安が進んだことによる輸出出荷額の増加が貢献した。
大品目別では、PLC・FAシステム機器は11.6%%増の1395億6900万円で、輸出比率は44.4%。過去最高だった2017年度上期に迫る勢い。制御用リレーは10.6%増の955億8800万円で過去最高を更新。輸出比率は58.9%となった。検出用スイッチは6.6%増の635億1100万円で、輸出比率は44.4%。制御用専用機器は8.2%増の652億900万円で、輸出比率は26.2%。操作用スイッチは10.4%増の246億1700万円で、輸出比率は35.5%となった。
仕向地別では、国内向けが0.9%減の2161億7100万円。輸出が14.9%増の1723億2400万円。輸出比率は44.4%となった。アジア太平洋が1095億9400万円(13.0%増)、うち中国が433億3000万円(18.5%増)。ヨーロッパが342億4100万円(10.7%増)、北米が282億8600万円(29.3%増)となった。
また、2022年度第2四半期単体では、出荷総額2087億9000万円となり、NECA統計史上初めて2000億円を突破し過去最高額となった。大品目別でも、検出用スイッチと制御用リレー、PLC・FAシステム機器が過去最高を更新した。