
アサヒビールは、佐賀県鳥栖市の「アサヒビール鳥栖工場」を2026年から操業開始する。土地の購入費用は約91億円、土地の購入以外に工場移転に伴う建設費用などで約400億円の投資を行う予定。
鳥栖工場は次世代生産体制のモデル工場として、製造方法の刷新などによりエネルギー使用量を従来比で50%削減し、使用するエネルギーの再生可能エネルギー化も推進。さらにCO2回収技術の導入などにより、CO2吸収量が排出量を上回る「カーボンネガティブ」を2026年中に実現を目指す。またビール類・ノンアルコールビールテイスト飲料・RTD・アサヒ飲料商品などグループの多様な商品や容器の製造を行い、物流面での効率化と工場の操業度の向上を図る。
今回の移転にともなって、九州エリアへ出荷する大部分の商品が鳥栖工場で製造・出荷が可能となり、九州エリア内の需給率向上と配送距離短縮によって物流におけるCO2排出量は従来比で30%削減となる見込み。