モータ、インバータ、PLCなど産業用汎用電気機器の出荷は、製造業の設備投資需要が旺盛で、好調を持続している。日本電機工業会(JEMA)による産業用汎用電機機器の出荷実績では、2022年度上期(4−9月)の出荷額合計は前年同期比7.7%増の4750億円。2010年度以降で過去最高の出荷額を記録した。
配線・制御機器は全製品が前年を上回る
PLCやリレーなど配電・制御機器全体が14.7%増の2042億1500万円と全体を牽引。
PLCは16.7%増の833億1200万円で、国内が421億400万円(7.5%増)、輸出が412億800万円(27.8%増)となり、特に輸出が好調。
低圧遮断機は519億5800万円(16.3%増)。国内が421億6400万円(16.4%増)、輸出が97億9400万円(15.7%増)で国内外ともに順調。
このほか2000kVA以下の標準変圧器は444億5900万円(13.0%増)、電磁開閉器が149億6200万円(8.8%増)、UPSが68億4700万円(2.2%増)、26億7600万円(20.5%増)と全製品で前年を上回った。
回転・駆動機器はサーボとインバータが苦戦して微増
モータ、インバータ等の回転・駆動機器も2.8%増の1760億400万円と前年クリア。
サーボアンプを含むサーボモータは0.1%減の1052億1700万円。うち国内出荷が9.8%増の634億3900万円、輸出が12.2%減の417億7800万円だった。部材不足による生産の停滞が大きく響き、輸出も低調だったことから前年割となった。
汎用インバータは355億8200万円(0.9%増)と前年並み。国内出荷は1.7%減の199億3900万円、輸出が4.4%増の156億4300万円となった。75kW以下の三相誘導電動機は352億500万円(15.0%増)だった。
そのほか電動機応用機器は767億5600万円(0.1%増)、可搬型発電機は180億3500万円(19.5%増)となった。