
三菱電機は、DC750V以下の中低圧直流配電システム向け電力変換器として、SiCパワー半導体素子を適用し、業界最高クラスの電力変換効率を実現する「DCマルチ電圧システム」を開発した。
直流配電システムは再生可能エネルギーと蓄電池との親和性が高く、電力損失も少ないため、次世代の電力供給システムとして期待されているが、一方で複数の設備に対して最適な電圧を出すためには多くの変換器が必要となり、電力変換器の低損失化とシステムの小型化が課題となっていた。
それに対し同製品は、電力変換器にSiCパワー半導体素子を適用し、高い電力変換効率を維持したまま主回路部品を小型化して、ひとつの盤に複数の変換器を搭載した「DCマルチ変換器盤」と、複数の設備機器に対して、空調や照明などそれぞれの接続機器(負荷)に応じた最適な電圧を供給できる新たな「マルチ電圧給電回路」を開発した。これにより、従来比で電力変換器の電力損失を45%低減でき、変換器盤の体積を20%、質量を36%低減し、設置場所の省スペース化を可能とした。また、設備機器への供給電圧を最適化することにより、既存の交流配電システムと比較して受配電損失を20%低減でき、温室効果ガス排出量の削減を可能とした。