日本製紙は、静岡県富士市の富士工場内で、紙コップや紙パック等の食品・飲料用紙容器リサイクル設備の稼働を開始した。
使用済みの紙容器は、紙にプラスチックを貼り合わせた複合材料からパルプを取り出す方法や、パルプを取り出した後に残るプラスチックの処置などの技術的観点、その容器の食品残渣物の汚れなどの衛生上の観点などからリサイクルに不適とされ、その大半が一般ごみとして焼却されている。しかし、昨今の食品・飲料用紙容器のリサイクルに対する市場ニーズに対応するため、同社は2021年9月から同設備の導入を進め、草加工場と足利工場で、主に段ボール原紙の原料用途で、使用済みの紙容器リサイクルに取り組んできた。
今回の富士工場に設置した新設備では、高品質・高白色のパルプを生産することが可能となり、今後は紙・板紙・家庭紙など幅広い分野で製紙原料としての利用を目指す。
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