米・モレックス社は、世界的な板金システムメーカーの伊・イタリア・サルヴァニーニ社と協力して、スマートで効率的な工場の実現に取り組んでいる。
サルヴァニーニは、パンチングマシン、パネルベンダー、プレスブレーキ、ファイバーレーザー切断機を使用して、板金を加工するために75カ国に7000以上のシステムを設置。
板金加工では、リアルタイムデータを工場フロアシステム、スマートセンサー、クラウドベースのアプリケーションと交換する必要があり、板金加工システムとクラウド内のサーバー間の高速で安全な通信接続が求められる。
モレックスは、さまざまなケーブル長とコネクタを組み合わせたカスタマイズされたソリューションを開発しているが、従来のバヨネットシステムとは異なるプラスチック注入オーバーモールドコネクタを考案。コンパクトな環境で高速通信の安定性を確保した。
また、カメラを接続して作業台上の板金画像を図面交換フォーマット(DFX)ベクトルファイルとしてソフトウェアを介して送信することで、新しいネスティングの開始フォーマットを表示するための斬新なシングルケーブルソリューションを設計した。これによってケーブルのサイズと数を減らすとともに、装置間の通信速度を向上させた。
今後は将来を見据えて、よりコンパクトなIP67の厳しい環境で確実に動作する製品の設計と開発を進める。また、予知保全によりメンテンナンス時間を短縮するために、モレックスの革新はんだレス端子、円形ケーブル、産業用電子機器の採用など新しい技術の採用でより柔軟な自動化の実現を目指す。