EPLANは、制御盤の組み立て・製造工程のデジタル支援ソフト「EPLAN Smart Mounting(スマートマウンティング)」を発売した。
同製品は、制御盤の組み立て工程について、電気設計CAD EPLAN Electric P8で設計した回路図と、レイアウト設計ソフトのEPLAN Pro Panelで作成した制御盤のレイアウト設計をもとに、作業者に対してDINレールからケーブルダクト、電気部品まで、その取付けの全工程を1ステップごとにガイドしながら、どの部品をどこに取付けるのかを指示してくれるソフトウェア。3D表示に対応し、経験の浅い作業者でも部品をどこに取付けるべきかを正確に把握でき、組み立て作業をミスなく効率的な作業を可能にする。
作業の進捗状況も見える化でき、管理システムとして緑色なら完了、赤色なら未完了など各部品の組立の進捗を表示。進捗がデジタルで明確に可視化できるので、既に開始していた作業指示を別の作業者へ簡単に引き継がせるなど、人員の柔軟な振り分けや運用にも効果的。
また、EPLAN Pro Panelの設計データをもとにして配線作業の支援を行う配線作業支援ソフトのEPLAN Smart Wiringと併用することで、組み立てと配線作業の両方を効率的に行えるようになる。これにより設計から組立、配線まで全工程を一貫したデータで作業が可能になる。
またEPLAN Pro Panelからは寸法や位置、取付け穴のほか、各部品の固定方法など関連する情報が入手でき、作業者はそれらの部品に関するコメントをEPLAN Smart Mountingに直接書き込んで設計工程に送り返すことで、これにより回路図や制御盤組立図のドキュメントが最新に常に保たれ、設計と組立の情報共有と円滑なコミュニケーションも可能にする。
同製品は、ブラウザベースのクラウドアプリケーションとして提供し、インストールは一切不要。タブレットやパソコンなどから作業現場で直接利用することができる。