ダイヘンは、タブレット(iPad Pro)でワークを撮影し、溶接したい箇所を選択するだけでロボットプログラムを自動生成する教示レスシステムを発売した。
ロボット導入にはロボット教示作業、プログラム作成にかかる作業者の負担増が大きな障壁となっており、それらを解決するためにオフライン教示とレーザセンサの併用やAIを利用したシステム等があるが、いずれも専門的な知識と技術が必要となっていた。また協働ロボットについても、結局はロボットを動かす必要があり、さらにシステムが高額なため採用が一部に限られていた。
それに対し同製品は、iPadiアプリ上でARマーカと溶接対象物を撮影し、タッチパネルで溶接したい箇所のタグをタッチして溶接開始・終了点や補間種別をリストから選択するだけで自動でプログラムが生成され、ロボットに転送されて作業が完了。ロボット操作になれていなくても簡単に実行でき、プログラム作成に要する時間を最大60%削減。
市販品のiPad Proを活用し、専用の視覚センサ等も不要とすることでシステムを安価に抑えている。