オムロンソーシアルソリューションズは、今後普及が拡大する電気自動車(EV・PHEV)市場に向けてV2Xシステム「KPEP-Aシリーズ」を2023年5月に発売する。
V2Xシステムは、「Vehicle to X」として電気自動車と何か(X)との接続や相互連携を総称する技術で、電気自動車を蓄電池として扱い家や建物などに給電する仕組みのこと。
同製品は、V2X用パワーコンディショナとEVユニットを分離した独自のシステム設計で小型化を実現し、場所をとらず狭小地での設置を可能とした。EVユニットは設置環境に応じて壁取付タイプと自立タイプから選ぶことができ、充放電ケーブルを収納するコネクタホルダを筐体の左右どちらでも取り付けでき、設置自由度を高めている。
本体も25kg前後に軽量化し、作業者一人で機器の持ち運びや取り付けができ、機器の運搬や工事など施工面でのコスト削減にも貢献する。
V2Xシステム単体での導入をはじめ、パワーコンディショナとのセットや、メーカーを問わず既設の太陽光発電システムとも接続でき、既に蓄電システムを設置済みの顧客にも導入できるようになっている。