日本の製造業がどれだけ稼いだかを示す「製造業GDP(名目)」は、2021年度は日本の名目GDP550兆5000億円の20.6%となる113兆4092億円となった(2021年度国民経済計算年次推計より算出)。
ここ20年の日本の名目GDPは、2007年には538.5兆円を記録したが、リーマンショックで500兆円を割り込み、その後の回復途上で2011年の東日本大震災でダメージを受けて一度足踏みしたが、そこから成長スピードを上げて2019年には最高額となる556兆8000億円に到達。その直後のコロナ禍で537兆円まで下がったが、2021年に550兆5000億円と急回復した。
このうち製造業が占める割合は20%を境に上下してほとんど変わらず、製造業GDPも安定して110兆円ほどで推移している。
新興国ほどGDPの成長率は高くないが、着実に積み重ねていっているのが日本の姿。名目GDP、製造業GDPともにリーマンショック前のレベルまで戻っており、当面は600兆円実現が目標となる。