【FAトップインタビュー2023】不二電機工業 八木達史 代表取締役社長 『SDGsに貢献する製品提供』


主要FAメーカー53社トップインタビュー掲載
新年FA特集号 PDFデータ無料プレゼント


2023年1月期の業績は増収増益予想で進捗している。部材不足の中で受注残が積み上がっており、どこまで今期中に出荷できるかという状況だ。利益は製造原価の経費低減効果が出ている。電力、公共民需向けが前年同期比プラスになり、鉄道関係も先延ばしになっていた変電所の更新需要が一部動き始めたが、鉄道車両向けは保守メンテナンスを含め回復に時間がかかっている。海外も東南アジアの電力関係の更新需要が20%増になっている。仕入販売の事業では太陽光発電向け設備の案件が部材不足などの影響で停滞気味である。製品としては、電力関係の補助開閉器やコネクタ端子台が好調だ。

 新製品としては、分電盤に使うアース速結端子台に、差し込み端子を使用して省工数・省施工化を実現した。また、スマートメーターの交換作業を無停電、かつ短時間に行える無停電交換用コネクタを開発している。さらに、需要が高まっているアルミケーブルに使えるアルミ端子台も大電流容量タイプのスタッド式も追加し、ライプアップを強化した。これらの製品は売り上げへ貢献はこれからであるが、注目度は高い。

展示会は、昨年1月にIIFES、5月に鉄道技術展大阪、6月にJECA FAIR、そして9月にインドネシアの「エレクトリック&パワー展」に現地の販売店と共同出展した。とくにインドネシアは今後の展開に期待している国の一つである。

23年度はプラスの売り上げを目指していく。電力、公共などは昨年から堅調であり、鉄道はようやく人の流れが出てきたことによる設備投資や、ワンマン運転の試行などにともなう関連需要に期待している。今後も省人化・省力化の流れへ対応していくことに加え、電力設備のDX化への取り組みで光ファイバーを使って変電所の遠隔監視制御を行うなどといった、インフラ設備のデジタル化に対応する製品開発にも注力していきたい。

 昨年6月、サステナビリティ企業を目指してSDGs宣言を公表した。社会インフラに供する当社の高い品質の製品を使い続けていただくことが社会貢献である考えている。

https://www.fujidk.co.jp/


主要FAメーカー53社トップインタビュー掲載
新年FA特集号 PDFデータ無料プレゼント


オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています
>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6600円、法人向けプラン3万3000円

CTR IMG