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2023年1月期の業績は増収増益予想で進捗している。部材不足の中で受注残が積み上がっており、どこまで今期中に出荷できるかという状況だ。利益は製造原価の経費低減効果が出ている。電力、公共民需向けが前年同期比プラスになり、鉄道関係も先延ばしになっていた変電所の更新需要が一部動き始めたが、鉄道車両向けは保守メンテナンスを含め回復に時間がかかっている。海外も東南アジアの電力関係の更新需要が20%増になっている。仕入販売の事業では太陽光発電向け設備の案件が部材不足などの影響で停滞気味である。製品としては、電力関係の補助開閉器やコネクタ端子台が好調だ。
新製品としては、分電盤に使うアース速結端子台に、差し込み端子を使用して省工数・省施工化を実現した。また、スマートメーターの交換作業を無停電、かつ短時間に行える無停電交換用コネクタを開発している。さらに、需要が高まっているアルミケーブルに使えるアルミ端子台も大電流容量タイプのスタッド式も追加し、ライプアップを強化した。これらの製品は売り上げへ貢献はこれからであるが、注目度は高い。
展示会は、昨年1月にIIFES、5月に鉄道技術展大阪、6月にJECA FAIR、そして9月にインドネシアの「エレクトリック&パワー展」に現地の販売店と共同出展した。とくにインドネシアは今後の展開に期待している国の一つである。
23年度はプラスの売り上げを目指していく。電力、公共などは昨年から堅調であり、鉄道はようやく人の流れが出てきたことによる設備投資や、ワンマン運転の試行などにともなう関連需要に期待している。今後も省人化・省力化の流れへ対応していくことに加え、電力設備のDX化への取り組みで光ファイバーを使って変電所の遠隔監視制御を行うなどといった、インフラ設備のデジタル化に対応する製品開発にも注力していきたい。
昨年6月、サステナビリティ企業を目指してSDGs宣言を公表した。社会インフラに供する当社の高い品質の製品を使い続けていただくことが社会貢献である考えている。
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