【FAトップインタビュー2023】本多通信工業 樫尾欣司 代表取締役社長 『マーケティングとQCDで基盤を強化』


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 2022年上期は、通信が12%増、FAが18%増、民生が8%増、車載が40%増と非常に好調だった。23年は落ち込むことはなさそうだが厳しい年になると見ている。逆にこうした時こそ次の飛躍のための仕込みのチャンスだと考えている。

 将来を見据えた製品開発に向け、マーケティング専門部隊を設置した。世の中には新しい市場やイノベーションがたくさん生まれている。それらに対して仮説を立てて取り組み、成長市場のナンバーワン、Seg1の製品を増やしていく。

 また産機や半導体、ロボット、5G6G、モビリティ、スマート農業など、スマートをキーワードとする成長市場に共通するのが速く安定した通信インフラだ。今後メタルから光通信が主流になると見ており、光接続コネクタを強化していく。

 足元では、QCD、生産性の向上に取り組み、安曇野工場や協力工場を回り、工程改善プロジェクトを進めている。工作機械やFA系のコネクタは多品種少量で、現在は受注が増え生産数が数千個になっており、作り方を変える必要がある。QCDを高めることで収益性が上がり、お客さまにも喜ばれ、トータルメリットを社内にもっと広めていく。

 ミネベアミツミグループになり、シナジーを出すための仕組みづくりにも取り組んでいる。例えば、当社には車載カメラがあるが、ECUにつなぐための中継コネクタを持っていない。グループには中継コネクタがあり、これを使えば一気通貫で提供でき、提案の幅が広がる。また海外展開でも、当社単独では国内中心だが、グループの販売網を使えばグローバルに展開もできようになる。さらに、グループのミツミ、ミネベアコネクト(住鉱テック)は同じコネクタを扱うメーカーだがお互いに得意領域が異なる。一緒に取り組むことで売上を伸ばしていきたい。

https://www.htk-jp.com/


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