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2022年度は、上期の受注は21年から引き続き好調だった。下期は半導体関連の投資が先送りになっていることもあり、受注は落ち着いている。
22年はスタートから特需に対して生産が十分に整備できていなかったこともあり、社内の生産能力を強化してサプライチェーンの再構築に動いた。
具体的には、埼玉県入間市の安川ソリューションファクトリ(YSF)に生産ラインを1本増やし、Σ-XやΣ-7の生産能力増強を図っている。また板金やダイカスト製品はこれまですべて協力工場からの外部調達だったが、日本国内で新たに調達先を確保し、足りない部分は自社で加工機械を導入し、部品の内製化に踏み切った。これらが功を奏し、以前は注文に対して製品を揃えられないことがあったが、いまは歯抜け状態とはいえ、ようやくラインアップが揃うようになってきている。受注残に関しても、下期の受注が落ち着いていることと生産を強化したこと、納期を切り口に古い機種からΣ-XやΣ-7等の主力製品への切り替えが進んでいることで、急速に減らすことができている。
同時に社内で自動化とデータ活用によるi3-Mechatronicsの実践を進め、YSFでは人員は変わらずに生産数を増やすことに成功した。また部材の内製化では私たち自身がユーザーとして加工機械を使い倒し、データを集め、今まで以上に機械を深く理解できた。こうした知見を当社の製品開発部門と顧客である機械メーカーにフィードバックし、さらにi3-Mechatronicsを進化させていく。
2023年のスタートは厳しいと見ており、生産を強化して受注残を解消しながら次の需要の山に備えていく。製品ではセルの領域を制御するコントローラ「YRM-X」に統合的な制御機能を拡充したタイプを追加し提案を強化する。
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