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DXやIIOTといった新しい波、そして少子高齢化という二つの影響を受けて、多くの産業の製造現場が人材問題やノウハウ継承といった問題に直面している事は公知の通りであるが、製造ラインでの人手不足は他方で、ロボットやAIなどの産業が今後伸びる余地を同時に示している。また保守や保全の要員の不足は、機械そのものにスペックインされる自己診断機能や故障の予知保全に対する新しいニーズの可能性を示している。
機械が故障する前兆現象を教えてくれる「予知保全」のパラメータとは、特にモーターなど回転部分をもつ機械に於いては従来から加熱、偏心、電流値、変位、異音などのパラメータが使われてきたが、その中でも最も早期にかつ的確に故障前兆を検知出来る手段として「振動解析による予知保全」がある。
振動による故障の前兆検知の有効性は、ISOの「ピーエフ曲線に見る振動監視の効果」に詳しく記されている。それによると機械の異状を見つける手段として赤外線サーモグラフィーやモーターCM解析、潤滑油分析などがあるが、振動解析はその中で最も早期に予兆を検知できる手段と認知されており、概ね故障発生の9カ月前に予知できるとされている。
当社は加振から測振までを一貫して内製で賄える国内唯一の振動専門の企業として、過去65年の技術蓄積を振動予知保全に生かし「振動予知保全センサ」でのFA業界参入決めた。当社の営業には全て「ISO機械状態監視技術者」の資格を取ってもらい、振動予知保全への適切なソリューション提案を目指している。中国やアメリカにおいても類似の問題に直面している。当社としては、「振動センサによる予知保全」分野が世界的なブルーオーシャンであると位置づけ、この分野への参入スピードを早めるため、2023年以降M&Aも含めたあらゆる形での企業間提携を進めていきたいと考える。
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