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2023年3月期の売り上げは、スイッチ、端子台などの電子部品関係がけん引し、前年度比約30%増の130億円ぐらいになりそうだ。
受注は例年の5倍ぐらいに膨らんでいるが、原材料の調達難や生産能力以上の受注で生産が追いついていない。このため、端子台を生産しているタイ工場の第2期工事を進めており、23年8月に完成する。2階建て約7000平方メートルの規模で、工場全体では現在の約3倍の広さになる。拡張を機にプレス、モールドから一貫生産できる工場にし、日系企業へのDMMS(Development Mechanical Manufacturing Service=開発から製造まで一貫した受託サービス)の拡大を進めるほか、スイッチの生産も検討している。
また、「A4サイズ以下のものは何でも受託生産できる」をキャッチフレーズに、SHE(セキュリティ・ヘルス・エネルギー)に関係した受託生産も行い、「チャイナ・プラス・ワン」の位置づけで取り組む。一方、中国・鶴山工場もビッグデータを使った生産管理を進め、生産の60~70%を自動化している。今年はSDGsに配慮したペーパーレス化や工場屋上へのソーラーパネル設置などの行うとともに、納期短縮に向けた投資も継続する。
24年3月期の見通しは、昨年10月頃から受注より売り上げが増えていることなどから、上半期はこの状況が続くと思う。コロナの影響が不透明であるが、コンスタントに100億円以上の売り上げが維持できるように取り組む。
製品は端子台をこれまでのカスタム対応だけでなく、当社の技術を使ってお客様のお客様が使いやすい開発を進める。富士通コンポーネントから移管のコネクタも、昨年から生産を開始しているが、古い生産設備もあり、新設備に入れ替えている。国際情勢の問題もあり、生産の国内回帰に向けて、中国工場から設備を持ってくることも検討中だ。24年から始まる中期経営計画では、5年間で電子部品、DMMS、アルミ加工の3事業で各100億円の売り上げが実現できるような仕掛けを考えていきたい。
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