【FAトップインタビュー2023】エニイワイヤ 鈴木 康之 代表取締役社長『既存設備の監視ニーズも対応』


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2023年3月期の売り上げは、前年度比約30%増を見込んでいる。昨年は部品の調達難により、製品の納期が長期化する中で、お客様への影響を極力最小化するために奔走した。国内では、物流搬送関連および半導体関連の需要が継続して好調なことに加え、自動車関連も活況となり大幅に伸長。海外は中国を中心に、搬送コンベアの省配線化・小型化で新規採用が増え売り上げが増加した。

新型コロナの影響がある中、動画配信やWEBセミナーなどに継続して注力する一方、対面での営業活動も再開。21年3月に開設したオンラインショールーム「ATS(Anywire Technology Station)」は、コロナ禍でご来社できないお客様だけでなく、英語、中国語、韓国語にも対応し、海外のお客様にも好評だ。ショールームは23年3月にリニュアルする予定。

 力を入れているセンサの診える化や省配線を実現する「AnyWireASLINK」の売り上げは、50%以上増え、導入頂いたお客様数も多岐に亘る業種で拡大し、累計で1300社近くになる見込み。

 23年は、部品調達難の影響などは残るものの、引続き大型物流施設の新設計画が多数控えており、物流搬送は好調が継続する見込みだ。半導体関連は一部生産を落とす動きがあるものの、22年度並みで推移し、10%程度の売り上げ伸長を見込んでいる。

特に、物流搬送、半導体、自動車の各業界向けに特化したソリューション提案に注力。省配線や小型といった特長は実際に見ないと実感が得られないため、対面営業による拡販とWEBによるセミナー、動画配信などとうまく組み合わせた拡販活動を展開していく。新製品として、既設設備の稼働状態の監視ニーズに応え、後付けで設置できる「シグナルタワー稼働監視構築セット」を23年春に発売予定だ。三菱電機の「e-F@ctory支援モジュール」と組み合わせることで、既設設備の生産性の向上に貢献。AnyWireASLINKのネットワーク機能、性能を向上させる開発も進める。

今年は先行きが不透明ではあるが、新製品を通して、お客様のニーズにお応えしながら、サステナブルな製造現場や社会の実現に貢献したい。

https://www.anywire.jp/


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