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2023年3月期の売り上げは、ほぼ前年度並みで推移している。今年の初めは明るい年になると予想していたが期待外れであった。半導体をはじめ、コネクタ、スイッチング電源などの部材が不足気味でまだ解消していない。受注が増える一方で、納品できない分が受注残となっている。先の需要を見越して、部品の先行発注などの対策を行うことで納期を遵守するよう取り組んでいることもあり、このところ受注残は少し減り気味ではあるが、納期にはまだ対応できていない。
加えて、部材の価格も高騰しており、これからまだまだ上がるという話も聞かれる。とくに当社が販売する製品は産業用として、長期間使用されることから、使用する半導体や電子部品も長期にわたって供給してもらう必要がある。しかし現状は、半導体や電子部品のディスコンや仕様変更などが増えており、当社も製品の生産中止や設計変更、あるいは通常より高い価格での部材調達といったことをやらざるを得なくなっている。
こうした中で、営業活動も納期交渉に時間をかけることが多くなっているが、専門メーカーとしてのきめ細かな対応を進めることで、逆にビジネスチャンスにつながることにもなっている。同時に、機器単体の販売から、制御盤の設計・製造も含めたシステム提案で付加価値を高めている。
23年は、受注残分が今年前半ぐらいまでには納品できるのはないかと見ており、22年度よりは売り上げが増えると思う。部品調達難で新製品の開発も遅れているが、今年春ごろにはディジタル指示計・温度調節計を出せることから、売り上げに寄与してくる。
売り上げの35%を占める海外販売も、中国以外での代理店の見直しや新規設置などを検討していく。国内も販売店や販売方法の見直しを考えたい。
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