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2022年9月期の業績は、売り上げ、利益とも前年度比横ばいになった。あらゆる部材の入手が困難を極め、完成品として納入できない状況が続き売り上げに大きく影響している。購買担当はあらゆるルートを通じて調達に取り組むことで、よく使用する銅や銀は円安などの影響を受け価格が上昇しているものの何とか手に入るが、スイッチング電源やリレー、ソケット、圧着端子などは入手しづらく、価格も上がっている。やむを得ずに高いものを購入したりすることもあり、利益面を大きく圧迫している。販売価格の改定はしているが、それ以上に部材の調達コストが上昇しており、素材の使用量が比較的多い製品を販売している当社にとって、たちまちコストアップの要因になってくる。
DC(データセンター)の設置が増えるなかで、DC向けの高速電源切替装置の引き合いは依然堅調で、売り上げに大きく貢献している。DCは今後も新規建設やリニューアル案件が継続して出てくると思われ、今後も売り上げ増に期待している。
5G通信に関連した通信基地局向けに小形コンタクタの注文も増えている。また、ソーラー発電の電力を家庭で自家消費用に蓄電池に貯めるための小型電源切替器の販売も堅調だ。
一方、鉄道関連は鉄道会社の車両生産計画により継続した受注があり、安定した状況で推移している。
昨年、優れた動作信頼性と高頻度開閉能力を実現した重負荷用電磁接触器「WCD形」の販売を開始した。クレーンや鉄の圧延機器などの用途に対応した高頻度開閉能力を持ったクラッパー形の電磁接触器だ。交流と直流定格で使用が可能。
今年春ごろからは、端子台のシリーズをさらに増やすほか、パワーリレーの新製品も発売を予定しており、市場への浸透に取り組む。
展示会は、JECA FAIR2023と鉄道技術展2023への出展を予定している。
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