主要FAメーカー53社トップインタビュー掲載
新年FA特集号 PDFデータ無料プレゼント
2023年4月期の業績は、上期で前年同期比20%強の売り上げ増になっている。前年度売り上げの良かった産機事業は約10%伸長し、前年度苦戦した環境事業も増加している。昨年夏頃からは受注が若干落ち始めているものの、依然、産機はSSRが部品不足で調達に苦労し、環境事業もケーブルやLED照明関係で品不足や価格上昇の影響を受けている。
今年度は、パワーモジュールの品ぞろえを強化し、お客様の選択幅を広げている。また、LED照明などは、安全・省エネ化につなげようとするビルや工場のオーナーに提案することで、拡販につながっている。同時に、製造原価の上昇に対応して価格を改定しているが、比較的受け入れられる環境にある。
今年の景気は先行きどうなるかわからないが、半導体はEVや5Gといった需要の裾野が広がっていることから、従来のような大きな山谷を繰り返すシリコンサイクルにはならないのではないかと思う。当社のお客様は、半導体、工作機械、社会インフラ、食品、医療など、幅広い分野に広がっていることから、景気に大きく左右され、すべてが落ち込むといったことはなく、比較的安定している。従って、来期の売り上げ計画も多少苦労するかもしれないが、楽観的にみて今年度プラスで立てる。
当社は1972年5月の設立からは22年で50周年を迎えた。SSRで培ってきた技術を生かしながら、産機事業、環境事業、ZET事業と幅を広げ、ものづくりだけでなく、制御と省エネで事業の柱を作ってきた。創業50周年記念企画商品として、非接触タッチパネルを開発した。本格発売するまでにはまだ時間がかかるが、空中映像技術を活用した非接触ニーズに対応した商品として、今後用途開拓を進める。企業が成長していくには、変化していくことが重要になる。今後も「製造から創造へ」をキャッチフレーズに展開していきたい。
主要FAメーカー53社トップインタビュー掲載
新年FA特集号 PDFデータ無料プレゼント