NTNは、耐環境性に優れ、高精度な角度検出が可能なロボットの関節向けの複列磁気エンコーダ付転がり軸受を発売した。
ロボットの関節機構を支持する深溝玉軸受に磁気リングとセンサを取付け、回転速度や方向、絶対角の検出機能を持たせた軸受ユニット。独自の複列磁気リングを軸受の内輪に取り付け、外輪に搭載した磁気センサICで複列磁気リングの磁極の変化を読み取ることで、業界最高水準の角度検出精度(最大20bit、分解能約0.00034°)で回転の速度や絶対角などを検出できる。磁気式エンコーダなので耐環境性に優れ、埃や油などが伴う使用環境でも高い検出精度を発揮することも可能。
これにより関節機構の軸とロータリエンコーダをつなぐ動力伝達装置(カップリング)が不要となり、関節機構の小型・軽量化を実現。またロータリエンコーダとカップリングの取付けやセットアップ作業が不要で、ロボットの組立て作業も効率化。
軸受寸法や負荷容量は通常の軸受と変わらず、幅広い種類のロボットに適用できる。
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