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2023年3月期の上期売り上げは、前年同期比101・4%の124億円、経常利益は同116・9%の12億4000万円となっている。このままの状況で行けば通期の売り上げは同約103・7%の250億円と過去最高の実績を達成できそうだ。製品が入りづらい状態が継続するなかで、たくさんのメーカーを扱っている当社の特徴を活かして、お客様に代替製品のご提案を行うなどの積極的な現場対応が効果を発揮している。さらに、製品の入手に困っている新規のお客様からのお問い合わせも増加している。特に今期は、これから大きな取引につながりそうな顧客の口座が数多く開かれ始めており期待している。同時に、20年に中部物流センターを開設し、南大阪物流センターとの2拠点体制にした投資が、在庫保有など商品保管能力の強化や、処理スピードの向上など、効率性向上やタイムリーな製品供給に大きな効果を発揮している。しかし、製品を安定供給していくという商社としての社会的使命を考えるとまだまだやることがある。在庫ラインアップの増加や、各種BCP対応を通じて、規模の拡大とサービスの向上の好循環を図りたい。
22年4月から「事業戦略本部」を新設した。全社横断的な取り組みを通じて、生産性の向上を目指しており、来期以降に成果が反映されてくることを期待している。また、技術部門の活動としては、エッジレベルのデータ収集と管理にまだ伸びしろの可能性があり、取り組みを強めていく。
長期の経営テーマに「顧客感動」を掲げているが、その実現に向けたサブテーマに今年は「貴和精神」で取り組む。コロナ禍で業務のデジタル化やリモート活用が進む中で人と人との接触が稀薄になっているが、こういう時こそ社内やお客様とは、人間性や徳を持って健全に話し、理解し合うことが重要である。その行動を通じて、お互いに、更なる成長を目指したい。
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