主要FA・機械上場商社の2023年3月期の業績予想は、部材の調達難という厳しい市場環境下ながら、製造業を中心とした旺盛な設備投資をとらえ、15社すべてが前年から増収になる見通し。特に製造業向けの半導体や電子部品、FAなどエレクトロニクス分野は順調で、好業績の牽引役となっている。現在も数カ月分の受注残を抱えているところも多く、増収は確実な状況だ。
一方で23年は、半導体需要の減速など景気後退となり、受注が落ち込み、在庫調整局面に入ると予想。すでに22年下期から受注は落ち着いてきている。それでも製造業を中心とする設備投資需要は底堅く、24年以降は回復すると見られ、各社そこに向けた仕込みと種まき、提案強化を進めている。