東レは、日本で生産するスエード調人工皮革「Ultrasuede」の生産設備を増設する。
滋賀事業場(滋賀県大津市)と岐阜工場(岐阜県安八郡)で生産設備を増設し、生産能力は現在の年産約1000万平方メートルから年産約1500万平方メートルに高める計画。稼働開始は2024年後半を予定しており、設備投資額は約100億円。
Ultrasuede®は、ジャパン・クオリティの最先端ブランドとしてグローバルに展開する、高感度・高機能なスエード調人工皮革で、近年では自動車内装用途で採用が広がっている。特に電気自動車の内装用途においては、環境配慮(ヴィーガン)の観点から天然皮革の代替商品として、また従来の自動車と比べシンプルかつデザイン性が高まった内装との相性がよく、採用部位も従来のシート材に加え、天井材やドアトリム、インパネなどに広がり、急速に需要が拡大している。Ultrasuede®の需要は、今後も自動車生産台数の安定的成長と採用部位の拡大、天然皮革代替需要を背景に、自動車用途を主体として大きく拡大されることが見込まれ、今回の生産設備増設後も早期段階でのフル稼働を予定している。
東レ、滋賀県大津市と岐阜県安八郡でスエード調人工皮革の生産設備増設
- 2023年2月28日
- 工場・設備投資
- 2023年2月22日号, Ultrasuede, スエード調人工皮革, 東レ
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