セイコーエプソンは、薄型、省エネルギー、高効率、高トルクなどの長所を合わせ持つ次世代モーターとして注目されているアキシャルギャップ型モーターについて、任意の磁石極数と磁石配列を持つ3次元数理モデルを世界で初めて構築した。
アキシャルギャップ型モーターは永久磁石を回転子とするPM同期モーターのひとつで、磁場の向きがモーターの回転軸と平行になるように磁石を平面上に周期配列したモーター。従来のラジアルギャップ型モーターに比べて、さらに薄型、省エネルギー、高効率、高トルクなどを実現でき、産業用ロボットの関節モーターや、電気自動車など次世代モビリティのインホイールモーターなど、さまざまな産業分野への活用が期待されている。
今回、さまざまな磁石極数や磁石配列のパターンに対応した3次元数理モデルを独自に開発。これにより磁石の極数、配列、コイルの数、形状寸法などパラメーターを含み、数学的に導かれた計算式によってモーター内部の物理現象を解析ができるようになり、あらゆる極数や配列に対応したアキシャルギャップ型モーターの動作特性を短時間で解明できるようになった。
この成果をまとめた学術論文は、米国電気電子学会(IEEE)が発刊する国際ジャーナル「IEEE Access」に掲載された。
セイコーエプソン、世界初、アキシャルギャップ型モータの三次元数理モデルを構築
- 2023年3月6日
- FA業界・企業トピックス
- 2023年2月22日号, アキシャルギャップ型モーター, セイコーエプソン, 三次元数理モデル
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