ワイドミュラーは、2022年世界初の新接続技術「SNAP IN」を発明している。配線に絡む接続方式は現時点でもネジ接続方式だけでなく半田付け接続や、専用圧着ピンを要求する接続が主のため、専用工具も必要となっており熟練者による作業が求められていた。近年、作業者の高齢化のため熟練者不足が問題にもなり、若手育成でもノウハウを習得する必要もあり、さらには、賃金高騰による作業コスト増の課題が多い中、それを改善する接続方式としてこの20年PUSH IN接続方式が増えている状況であるが、さらに、すべての課題を解消する接続方式としてSNAP IN接続方式を開発した。
SNAP IN接続は専用圧着ピンや専用工具が不要で、圧着工程をも不要としているため、配線をストリップするだけで、接続が可能。さらに、接続時においても、一瞬で作業が終了し、作業者が視覚および聴覚で接続が確実に完了したことを認識できる設計となっている究極の接続方式。
22年より2部品構成の基板コネクタをリリースしていたが、今年は1部品構成の基板端子台をもリリースする。今後、ピッチ違いを拡充し、SNAP IN接続用の基板接続部品をフルラインアップする計画。基板接続部品だけでなく、他製品の配線接続にも順次適用を予定している。
ワイドミュラーは、この先10年でPush IN接続からSNAP IN接続へ移行していくとみている。