
ダイヘンは、大形変圧器の絶縁油として、鉱物油に代えて環境負荷の低い植物油を使用した「菜種油入変圧器」を発売した。
同製品は、新たに開発した動粘度の高い菜種油でも適正な駆動トルク動作が可能な「菜種油対応負荷時タップ切換器」を採用し、国内では初めて菜種油を使用した純国産の大形変圧器となる。330℃と菜種油の高い引火点により安全性(防火性)が向上し、変圧器の変圧器の温度上昇限度を引き上げることが可能となり、放熱器の数量を削減してコストダウンが可能。高吸湿性によって巻線(コイル絶縁紙)の劣化抑制して長寿命化も実現している。
また菜種油を使うことで、その原料となるアブラナの生育から油の精製、廃棄(焼却)に至るライフサイクル全体のCO2排出量を大幅に削減し、鉱物油比で約1/6に低減。万が一自然環境中に漏れた場合でも、高井生分解性で生態系への影響が少なく土壌汚染も最小限に抑えることができるなど、環境負荷とカーボンニュートラルに大きく貢献する。
すでに関西電力送配電の新大岩変電所向け 負荷時タップ切換変圧器を納入済みで、23年度以降も電力会社向けに水力発電所へ変圧器3台、民間企業向けに工場へ変圧器1台納入予定となっている。その他、産業用変圧器や再エネ連系に最適な特高変電パッケージ等の製品へも展開し植物油入変圧器のラインアップを拡大する予定。