三洋化成工業は、自動車の電装化、環境対応車の拡大等によるコンデンサの需要拡大に対応するため、アルミ電解コンデンサ用電解液「サンエレック」の生産能力を増強する。昨年7月に発表した3割の生産能力増強に続き、さらなる生産能力の増強を行い、2025年3月には現行生産能力より約6割増強となる予定。今回の投資金額は約5億円。
現在、自動車業界では、運転支援システム回路など車載用電装部品が増えるとともに、環境対応への流れから環境対応車(EV)へのシフトが加速し、一般的な電子機器、5G通信の普及による情報通信機器、製造現場における産業機器のロボット化などもあり、コンデンサ需要はあらゆる分野で年々増加している。