山洋電気は、2相ステッピングシステム「SANMOTION F2」、5相ステッピングシステム「SANMOTION F5」に、それぞれ2機種(ハイパワーモデル、ベーシックモデル)の合計4機種の新しいステッピングドライバを発売した。
新製品は高トルク化し、ハイパワーモデルは従来品から高回転時トルクを1.5倍に向上。高トルクでモータを駆動でき、装置のサイクルタイム短縮に効果的。また低振動も実現し、従来品に比べて回転中の振動を3分の1以下に低減。装置を滑らかに動作でき、加工精度の向上や静音性の改善にもつなげることができる。
また利便性・安全性の機能も向上させ、ハイパワーモデルはPCソフトウエアを使って入出力信号の機能や、メンテナンス時期の通知、電流の設定などを細かく設定でき、装置に合わせた最適設定が可能。モータ動力線の挟み込みなどで発生する過電流や断線を検出、アラームで通知し、安全に停止する機能を持ち、電源電圧や発熱の異常に対してもアラーム停止前に警告を通知でき、より安全なシステム構築が可能。
小型・軽量化もし、ハイパワーモデルは従来品から体積で63%、質量を73%削減。ベーシックモデルは従来品と互換性を維持しながら、体積7%、質量39%削減している。医療関連機器、半導体製造装置、計測・分析機器、電子顕微鏡などに最適。