三菱ケミカルグループは、ポリビニルアルコール樹脂(以下「PVOH樹脂」)の特殊銘柄である「ゴーセネックス」および「ニチゴーGポリマー」について、岡山事業所に新たなプラントを建設し、生産能力を増強する。2024年10月の稼働を予定している。
ゴーセネックス、ニチゴーGポリマーは、PVOH樹脂にさまざまな機能性を付与した高付加価値製品。ゴーセネックスは、感熱記録紙の表面加工や乳化剤、半導体用のシリコンウエハーの加工材料などに使用されている。ニチゴーGポリマーは、食品包装材のガスバリア層に使用することで食品の風味や品質を長持ちさせ、食品廃棄物の削減に貢献することから、欧州を中心に採用が拡大している。
現在これらのPVOH樹脂特殊銘柄は熊本工場で生産しているが、需要拡大を受けた安定供給体制の構築や製造設備の老朽化を背景に、岡山事業所(岡山県倉敷市潮通3-10)にプラントを新設し、現行の約2倍となる生産能力に増強する。