岩谷産業は、約18億円を投資して、金属(線材)加工を行うバンコクアイ・トーア会社の建屋拡張と設備を増設し、量産稼働を開始した。
バンコクアイ・トーア会社は、1990年に設立され、エアコンに使用される金属製ファンガードや食器洗浄機用バスケット、レンジ用ラック等のキッチン用部品および自動車部品や物流機器等を製造し、東南アジア・北米・欧州への販売を中心に事業拡大してきた。
エアコン分野は今後も東南アジア、欧州、インド等の市場の継続的な拡大、さらに欧州や北米ではATW(エアコン式暖房空調機器)の市場拡大も見込まれていることから、将来的な顧客ニーズへの対応として、このほど現在の生産能力の2倍以上まで大幅に生産能力を引き上げ、さらに生産効率向上に向け自動化ライン導入など、製造設備の増強を実施した。
また、工場の拡張に合わせて、新たに太陽光発電設備を設置し、CO2削減に向け取り組む。今年4月からカセットこんろの製造も同工場で予定しており、今後は東南アジアのモノづくりの一大拠点として、同社と隣接するヘリウムガスセンターの拡充とあわせ、さらなる事業拡大を目指す。
敷地面積は2万5300平方メートルから3万8665平方メートルに、工場面積は1万5200平方メートルから2万7800平方メートルに拡大。量産稼働開始は2023年1月。