日本電機工業会は、2023年度の電気機器の見通しを発表した。23年度の重電機器の国内生産見通しは22年度比で4.6%減の3兆5556億円となり、成長に一服感が出るも、国内外の産業分野での設備投資意欲は旺盛で、制御機器は好調持続。
22年度の重電機器の国内生産見込みは、前年度比7.4%増の3兆7253億円に達する見通し。国内外で半導体、電子部品産業向けの設備投資が拡大し、産業分野の設備投資も回復傾向にある。一方で部材不足の影響は続いているが、徐々に回復に向かっている。
製品別では、開閉制御装置・開閉機器は3.7%増の1兆5102億円で、うち低圧開閉器・制御機器が5861億円(8.6%増)、このうちプログラマブルコントローラが1328億円(19%増)となった。モータなど回転電気機械は1.9%増の1兆237億円で、うちサーボモータは1179億円(7.7%増)だった。静止電気機械器具は9.0%増の6479億円、国内・海外電力向けの大型案件を受注した発電用原動機は31.5%増の5435億円となった。
23年度の重電機器の国内生産見込みは、前年度比4.6%減の3兆5556億円となる見込み。世界的に半導体、電子部品産業向けの設備投資は拡大し、産業分野の設備投資も順調だが、22年度に大型案件の受注があった発電用現動機が大幅に下回る見通しとなった。
製品別では、開閉制御装置・開閉機器は4.3%増の1兆5748億円で、うち低圧開閉器・制御機器が6056億円(3.3%増)、このうちプログラマブルコントローラが1370億円(3.2%増)を見込む。監視制御装置は国内製造業向けが堅調で、低圧開閉器・制御機器はプログラマブルコントローラが国内・輸出ともに半導体・電子部品産業向けで好調の予測となっている。
モータなど回転電気機械は2.8%増の1兆529億円で、うちサーボモータは1214億円(2.9%増)。交流電動機は国内設備投資が堅調で、サーボモータも国内・輸出ともに半導体・電子部品産業向けが拡大すると予想している。
静止電気機械器具は6.2%増の6881億円、発電用原動機は55.9%減の2398億円の大幅減となる見込みとなっている。