日本製紙は、EV向け車載用リチウムイオンバッテリー(LiB)の負極材料の一つであるCMC(カルボキシメチルセルロース)の供給体制を強化するため、ハンガリーに新工場と製造販売子会社を設立する。
CMCは、天然セルロースを高純度に精製したパルプを原料として得られるアニオン系水溶性高分子で環境に優しく、近年はLiB用途も大きく拡大している。同社のLiB用CMCは、LiB負極材料(グラファイト)塗工液の高機能性添加剤として使用され、均一な塗工膜の形成が可能になり安全性に優れている。
同社は、今回新たにハンガリーで新工場を建設し、2021年にLiB用CMCの生産体制を強化した国内の江津工場との2拠点体制でLiB用CMCを供給する。
新工場の稼働は2024年12月を予定している。
https://www.nipponpapergroup.com/news/year/2023/news230206005399.html