
カルビーは、広島県広島市佐伯区にDXや環境配慮型設備を導入した最新鋭の新工場(広島県広島市佐伯区五日市港1-2-3)の建設を進める。4月着工で、稼働開始は2025年3月期を予定。投資金額は約520億円。
新工場は、ポテトチップス、Jagabee、小麦系スナックを製造し、DX等の先端技術を活用し、生産ラインの自動化・省力化を展開。湖南工場(滋賀県湖南市)に実装しているIoT技術を活用した次世代工場モデルを新工場に応用し、より高度な品質管理や高効率な多品種少量生産を行い、将来的には生産ラインの遠隔監視等によるリモートワークの導入を進める。
また、再生可能エネルギーや循環型エネルギーシステムの導入により、廃熱や排水、廃棄物を有効活用し、環境負荷を低減。再生可能エネルギー由来のCO2フリー電力の調達も行うことで再エネ電力100%(CO2フリー電力100%)を実現する。
従業員の作業環境も改善し、重筋作業の負担軽減や温熱環境の改善、LGBTQに配慮した厚生施設等、安全性と多様性を両立した従業員にやさしい労働環境を目指す。
敷地面積は10万0010平方メートル。鉄骨4階建ての生産棟(延床面積5万1164平方メートル)と鉄骨平屋建ての原料供給棟(延床面積3675平方メートル)の2棟で構成する。2024年12月から現在の広島西工場を移転・拡張する形で順次を開始し、2037年以降に現在の広島工場を移転・集約する。
投資金額は約520億円。内訳は、土地38億円、建物と構築物245億円、機械装置と運搬具220億円、ソフトウエア他17億円となる。