日本電気制御機器工業会(NECA)は、電気制御機器の2022 年度年間出荷見込みと 23年度年間出荷見通しを公表した。22年度出荷見込みは、前年比12%増の8081億円で過去最高を更新。23年度出荷見通しは8000億円で、22年度からほぼ横ばいと予測している。
22年度は国内・輸出ともに過去最高の見込み
22年度出荷見込みは8081億円となり、これまでの過去最高だった17年度の7368億円を大きく上回る勢い。国内が7.7%増の4542億円、輸出が18.1%増の3539億円で、いずれも過去最高を記録した。
国内製造業は、デジタル技術を活用した自動化やDX需要が急激に高まり、SDGsに向けた取り組み、カーボンニュートラルへの設備投資も活発に行われた。関連産業の半導体製造装置、工作機械、ロボット、自動車なども大きく成長し、電気制御機器市場は急激に拡大。さらに、部材不足よる納期問題と先行発注への対応でこれまで以上の増産が行われたことで大きく伸長した。
輸出も国内同様、あらゆる仕向先で景気回復が加速し、需要が拡大した。
23年度は8000億円キープ予測
23年度の出荷見通しは、前年比1%減の8000億円。うち国内が4560億円(0.4%増)、輸出が3440億円(2.8%減)。国内は22年度から好調を持続し、増産も上期まで続くが、下期に在庫調整局面が想定され、ほぼ前年並みと予測。輸出も同様だが、欧米の景気動向、中国のコロナ禍動向などリスク要因が残り、円高傾向も想定し、若干の前年割れと予測。それでも合計では8000億円はキープすると見られている。
https://www.neca.or.jp/wp-content/uploads/NewsRelease_2022_2023stat.prospects.pdf